■玄米を美味しく炊くには?

玄米はかたくて、ボソボソして、まずい…世間でよく聞かれる声です。
悲しい声、もったいない声です。
おいしいお米を選び、ちゃんと手間をかければ、必ずおいしい玄米が炊けるんです。

玄米がおいしく炊けると、ピンと角が立ってつやつや、おこわのようにもちもちの食感、
そして白米よりも深い生命力のある味わいと甘みを楽しむことができます。

おすすめは、圧力鍋による調理です。

一度ぜひ、圧力鍋を使って炊いてみてください。
圧力鍋は怖いという方…大丈夫!最近の圧力鍋は進化していますよ。
おもりのないタイプもありますし安全装置もちゃんと付いているので、扱いやすいです。
きちんとしたメーカーの良いものでも、1万円くらいで手に入り、10年・20年と使えます。
他のお料理にも便利です。玄米を食べたい人はぜひ思い切って入手してみてくださいね。

また、夏場はぱらっと仕上がる無圧調理もおすすめです。
圧力鍋をそのまま使って圧をかけないで炊いても良いですし、土鍋や厚手のほうろう鍋も
とってもおいしく調理できます。

このHPの、おすすめの玄米生活グッズのページで、圧力鍋や土鍋、玄米を炊くための便利な道具について、詳しく載せていますので、ぜひ参考にして下さいね。


■圧力鍋で炊いてみよう

☆用意するもの
・圧力鍋
・玄米
・自然塩 少々
・お水
(お米の1.25~1.8倍の分量。炊く量が増えるほど水は少なめにします。)

1.玄米をバットやお皿に移してもみがらやごみを取り除きます。(気になる場合のみでOK。)

黒くなったお米は虫がくっついた後です。
食べても問題ないですが、気になる人はより分けて下さい。
もみがらは消化に悪いので分けたほうがよいです。

2.お米をボウルに入れてやさしく水を注ぎ、そっと手で混ぜて洗います。

白米と違って、「研ぐ」という感覚ではなく表面のごみを取り除くために「洗う」つもりで。お米に傷がつくとそこから酸化がはじまるので、できるだけやさしく、「おいしくな~れ」と心をこめて!
1、2回水を替えて洗いましょう。
ゴシゴシ洗って表面に傷を付け、短い浸水時間で済ませる「拝み洗い」という方法もあります。

3.洗い終わった玄米はいったんざるに上げ、しばらく置いてしっかり水を切ります。その後、圧力鍋に入れ、分量の水を入れて4時間~半日程度浸水させます。

冬場は長めに、夏場は短めに。また、古いお米を使う場合は、より長く浸水させます。浸水させる時間がない場合は、お水を多めに、圧をかける時間を長くしたりして工夫し、そのまま炊いても大丈夫です。

4.浸水させた玄米を火にかけます。

まずはなべのフタをあけたまま10分間中火にかけます。
それから、自然塩をひとつまみ入れ、なべのフタを閉じ、圧がかかるまで強火にします。圧がしっかりかかったら、25分~35分、弱火にかけ、火を止めます。

火にかける時間は、なべの圧が高い場合、また、軽い食感にしたい場合は短めに、なべの圧が低い場合や、もっちりした食感にしたい場合は長めにします。

5.圧力なべをコンロから下ろし、自然に圧が落ちるのを待ちます。
圧がおちたらふたを開け、しゃもじでごはんを天地返しします。

すぐに取り分けない場合は、おひつに移すか、なべとフタの間にふきんをかませて置いておくと、おいしさが長続きします。


■無圧で炊いてみよう

夏場など、暑くてもちもちの玄米が食べにくい時期は、無圧炊きにしてみましょう。
ぱらぱらっとした仕上がりになり、チャーハンなどにも向いています。

圧力鍋で炊いてみようの3の工程までは同じ手順です。

まず、圧力鍋を使用する場合は、フタのつまみを調節したり、おもりを外して、圧がかからない状態にします。

次に、お米を入れた鍋を沸騰するまで、フタを開けた状態で強火にかけます。

沸騰したら塩をひとつまみいれて火を弱め、とろ火にして、ふたをします。
そのまま50分間火にかければ出来上がりです。

鍋によってはコゲつきやすいので、時々チェックして、必要があればゆすったり、水を足したりしましょう。
土鍋の場合は、穴に栓をしておきましょう。

また、土鍋やほうろう鍋は、水を逃がさないようにできているので、水の量は少な目が良いでしょう。

無圧炊きにおすすめの土鍋やほうろうなべはこちら。こちらもどれも長く使えるものなので、ぜひゲットして楽しい玄米ライフに生かして下さいね♪